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【大鶴義丹 それってOUTだぜ!】殺人犯の役を演じ… 全否定ではなく、彼らの気持ちを理解することが事件防止につながる (2/2ページ)

 私はその感情を理解して演じようとしたが、どうしても心の底から理解することは不可能だった。

 それは自分が何よりも大事だからである。仮に自分を犠牲にできるとしたら、唯一、家族の命に対してだけであろう。

 つまりその理屈で考えると、無差別殺人事件というのも、その事件を起こす意思が、私たちが家族の命を守る決意と同じ程度に強いということである。

 その強固な意志を理解することは困難だが、そういうことをする人が少数ながら確実に存在することは理解すべきだろう。

 「勝手に死ね」と彼らを全否定するのではなく、その気持ちを理解しないと、こういった事件は防止できないと思う。

 ■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画「首都高速トライアル」で俳優デビュー。90年には「スプラッシュ」で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。主な出演番組は「アウト×デラックス」(フジテレビ系)など。

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