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金正恩氏の「処刑動画」公開が招く体制の危機 (1/2ページ)

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は2日、金正恩党委員長が中朝国境地域にある新義州化学繊維工場と新義州紡織工場を現地指導したと伝えた。

 同通信はこの中で、金正恩氏が工場担当者らを叱責した内容を細かく伝えている。金正恩氏は3年前にも、スッポン養殖工場の管理不備に怒りを爆発させたことがある。そのときは支配人が処刑されたが、金正恩氏の怒りの表情は動画でも確認された。

 (参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導

 北朝鮮で工場の支配人と言えば、幹部ではあるが、国家全体の中では「中間管理職」に当たる。社会のあらゆるやり取りでワイロが飛び交う北朝鮮では、このクラスの幹部にも様々な「利権」がある。

 (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

 しかしもちろん、良いことばかりではない。上述したスッポン養殖工場のケースのように、ちょっとした不運が文字通り「死」を招くこともある。

 デイリーNKの内部情報筋によれば、冒頭で触れた現地指導の報道を見た北朝鮮国民の中から、「指導者が、また中間幹部(管理職)に責任を押し付けようとしている」との声が出ているという。

デイリーNKジャパン

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