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ロッキード事件では「鬼瓦の形相」も… 田中角栄氏の知られざる姿 孫とくつろぎ、先祖の墓参り、ゴルフ場で居眠り (1/2ページ)

★フォトジャーナリスト・山本皓一氏が密着取材

 田中角栄元首相の生誕100年にあたる今年、フォトジャーナリストの山本皓一氏が出版した『素顔の田中角栄 密着!最後の1000日間』(宝島社新書)が注目されている。ロッキード事件の一審裁判を挟んで、脳梗塞で倒れるまでの3年間、密着撮影した秘蔵写真とエピソードが収録されている。角栄本の集大成ともいえる内容だ。

 同書は、山本氏が昨年、夕刊フジで連載した「密着秘録 角栄の流儀」を、大幅に改訂・修正したもの。1983年の取材開始から、85年に角栄氏が倒れるまで、山本氏は新聞記者も簡単に入れなかった目白の田中邸や、軽井沢の別荘などへの出入りを許され、素顔の角栄氏を激写し続けた。

 ロッキード事件が注目された当時、新聞や雑誌に掲載される角栄氏の写真はすべて「鬼瓦の形相」だったという。

 山本氏は「同時代を生きたカメラマンとして、異能の政治家の息が匂ってくるような生の姿を残したかった。後世の人々に『一体何を撮っていたのか』と非難されかねないと思った」という。

 同書に収録された写真には、派閥議員や支持者らをうならせる演説をする姿だけでなく、自宅で孫とくつろいだり、先祖の墓参りをしたり、ゴルフ場で居眠りをする、リラックスした角栄氏の姿が残されている。

 そして、撮影の合間に聞いた、山本氏しか知らない角栄節も散りばめられている。角栄氏は、孫とのツーショット撮影後、こんなことを語ったという。

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