記事詳細

【ぴいぷる】カリスマ編集者の幻冬舎・見城徹社長 著書『読書という荒野』大ヒット 「僕と安倍首相の共通点は…」 (1/2ページ)

★ジャーナリスト・有本香氏が聞く

 『読書という荒野』(幻冬舎)という本が売れている。6月8日の発売後、すでに10万部発行、この種の単行本としては大ヒットだ。

 著者は、発行元である幻冬舎の創業者にして社長、見城徹さん。「伝説の名編集者」「ヒットメーカー」が、自著を初めて自社で出した理由から聞いた。

 「箕輪だよ。幻冬舎の編集者で、NewsPicks Bookの編集長でもある箕輪厚介に強引に迫られたから…」と笑う。

 幾多のベストセラーを世に出した名編集者の目で見て、「見城徹」というコンテンツはどう評価できるのか。

 「そんなの分からないよ。自分のことは全然分からない」と、再び照れ笑いをする。私が知る見城さんはいつもこんな風にかわいらしい。

 眼光鋭い精悍(せいかん)な顔。文壇や芸能界はもちろん、政界にも広い人脈を持つ「フィクサー」のように言われることもある。

 だが、本人いわく、「気のちっちゃい男なんだよ。毎日自己嫌悪。小さなことに悩んで夜中に泣き濡れている」。

 信じ難い話だろうが、見城さんを知る者ならうなずける。私が一緒に仕事をすることになった昨年春も、ある人物を本気で心配し、「泣き濡れて」いた。付き合い40年の作家、石原慎太郎氏のことである。

 『読書という荒野』には、若き編集者時代の見城さんが、売れっ子作家の石原氏を口説き落とした話も出てくる。真っ赤なバラを抱え、石原氏の作品2編を丸暗記して会いに行き、氏の前で暗唱した逸話は、今も「編集者の鑑」だとして、出版界の伝説だ。鑑だが、誰もまねできそうにない圧倒的な情熱と努力。これで正面突破するのが見城流だ。

関連ニュース