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【ぴいぷる】発達障害・鬱を乗り越え塾起業 安田祐輔氏「世の中で一番苦しい状況にある人を支援したい」 (1/3ページ)

 「Mission(ミッション)」

 「使命」や「任務」と訳されるこの言葉を行動規範として、社会改革に奔走している。代表を務める進学塾「キズキ共育塾」もその一つ。不登校や中退、ひきこもりのため挫折し、もう一度勉強したい人たちに個別指導を行う塾だ。

 「困難を抱えていたり、人より『劣っている』と思っていたりすると、そんな自分が『なんで生まれたのだろう』と考える人が多いんです」

 そう語る自身も、同じような境遇にあった。

 発達障害のため学校でいじめに遭い、家庭では父のDV(ドメスティック・バイオレンス)に苦しんだ。両親はやがて離婚し、一家はバラバラに。高校には進んだものの、学校に行く意義を見いだせなかった。

 「自分はなぜ生まれたんだろう」。高校3年になる頃、そんなことを思った。進学か就職かという岐路に立たされ、浮かんだ疑問だった。

 「高校にもちゃんと行ったことがなく、アルバイトも続かないので就職しても不安だというなかで、切羽詰まっていました。『人生を変えなきゃいけない、でもどうしていいかよく分からない』とずっと悩んでいました」

 大学に行くことを決めたはいいが、今までサボっていたツケは重かった。勉強も手につかないまま、高校3年の秋を迎える。2001年のことだった。

 この年、米国による対テロ戦争が始まった。9月11日に発生した米中枢同時テロをきっかけに、米軍がアフガニスタンに侵攻。空爆でアフガニスタンの一般市民が苦しむ姿をニュースで見た。

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