記事詳細

【山口那津男 本音でズバッと】「非核化」「拉致」の前進に期待、史上初の米朝首脳会談 (1/2ページ)

 世界が注目する米朝首脳会談が12日、シンガポールで史上初めて開かれた。一時は「中止」まで取り沙汰された。国際社会の期待と、当事者の駆け引きが交錯するなか、ようやく開催にこぎ着けたことを評価しなければならない。

 焦点は2つ。1つは「北朝鮮の非核化」が進展するか。2つ目は「拉致問題の解決」に道が開けるかである。

 これまでの北朝鮮側の主張は、非核化は否定しないものの、「体制保証」や「段階的な制裁緩和」を条件とするものだった。「拉致問題」は解決済みとの立場である。

 しかし、国際社会は、国連安保理決議で、完全かつ検証可能で不可逆的な核兵器などの大量破壊兵器の廃棄と、あらゆる弾道ミサイルの廃棄を目指し、その達成のために厳しい制裁決議を重ねてきた。

 安倍晋三首相は7日(日本時間8日)、ドナルド・トランプ米大統領と日米首脳会談を行い、米朝首脳会談で「核・ミサイル」「拉致」などの懸案が前進するよう、緊密に連携していくことを確認した。

 特に、両首脳は北朝鮮に対し、安保理決議の完全な履行を求め、制裁を継続して北朝鮮から具体的な行動を引き出すことで一致した。トランプ氏が「米朝首脳会談では、拉致問題を絶対に話し合う」と述べ、腹が決まったことが重要である。

 この認識は、直後の先進7カ国(G7)首脳会議でも共有された。日本としては、開催国のカナダと欧州首脳にも、拉致問題解決の必要性を理解させたことが成果である。

zakzakの最新情報を受け取ろう