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【日本の選択】役に立たぬ「友好」を絶対視するな 「日朝友好」で思考停止してしまう人たち (2/2ページ)

 「北朝鮮、中国にリアルの危険があるのではなく、実際の危険は中東・アフリカにまで自衛隊が出て行き一緒に戦争をやることだ」(産経ニュース、15年11月7日)

 まったく意味の分からない詭弁(きべん)である。愚かなだけでなく、危険な発言でもある。今ここにある北朝鮮の脅威から眼を背け、あろうことか自衛隊が海外で戦争をすることが危機だという。自らの観念に惑溺し、現実を見つめられない空疎な「平和主義者」の典型的な事例といってよい。

 米朝首脳会談が開催されても、危機が立ち去ったわけではない。われわれは何をなすべきか。イタリアの政治思想家、ニッコロ・マキャベリは『君主論』で次のように指摘している。

 「あらゆる努力をかたむけて、将来の紛争に備えておくべきだ。危害というものは、遠くから予知していれば、対策をたてやすいが、ただ腕をこまねいて、あなたの眼前に近づくのを待っていては、病膏肓(こうこう)に入って、治療が間に合わなくなる」

 遅きに失した観が否めないが、わが国の防衛体制を堅牢(けんろう)にすべく、核武装も含め、あらゆる手段を検討すべきときだ。

 ■岩田温(いわた・あつし) 1983年、静岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、同大学院修士課程修了。拓殖大学客員研究員等を経て、現在、大和大学政治経済学部政治行政学科専任講師。専攻は政治哲学。著書に『平和の敵 偽りの立憲主義』(並木書房)、『人種差別から読み解く大東亜戦争』(彩図社)、『「リベラル」という病』(同)など。

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