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【高橋洋一 日本の解き方】変容した経済財政諮問会議 財政めぐる提案は平凡だが…外国人労働者受け入れは「高めの速球」 (1/2ページ)

 政府の経済財政諮問会議は、経済財政運営の基本方針(骨太の方針)の原案を示した。諮問会議の性格は小泉純一郎政権当時からどう変わったのだろうか。

 小泉政権当時に筆者は「諮問会議特命」だった。この役職は正式な官職名ではなかったが、当時の竹中平蔵・経済財政担当相に直々に命じられたもので、スケジュールや議題など諮問会議の事務的な運営に関わることを取り仕切っていた。

 その一方で、竹中大臣は有力な自民党の政治家や閣僚との政治的な会合を毎週末に定期的に持ち、諮問会議の方向について理解を得ていた。

 もちろんこうした政治的、事務的な活動は竹中大臣から小泉首相に逐一報告され、了解を得ていたのは言うまでもない。

 こうしたやり方は竹中氏の属人的なものであった。竹中氏が辞めてからも筆者は諮問会議運営に関わったが、政治的な手法は激変した。

 筆者が小泉政権時代に言われていたことは、「ストライクではないが暴投にならない程度の高めの豪速球を投げてくれ」というものだった。

 要するに、世間が驚くような問題提起が役割だった。そして世間や与党内で騒いで政治の出番が出てくるという流れだ。そのため、小泉政権での諮問会議の出番は多く、そこからの発信ばかりだった。

 安倍晋三政権での諮問会議は、問題提起の一つに過ぎないという印象だ。産業競争力会議、規制改革会議など問題提起の場はほかにもあるし、安倍首相自らの発信も少なくない。

 今回の骨太方針では、財政再建の後退と外国人労働者受け入れが提起された。

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