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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「世界」》大胆さは追い詰められた証し 米朝会談の駆け引き (1/2ページ)

 紆余曲折の末、開催が決まった12日の米朝首脳会談。個人的にはあまり成果を期待していないのですが、主役の二人、トランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長には前例にとらわれない大胆さ、という共通点があるように思います。

 会談場所は事前に有力視された南北軍事境界線のある板門店ではなく、第三国のシンガポール。列車という陸路での外国訪問しかしなかった父に比べ、世界が注視するなか(北の指導者の動静が事前に明らかにされることは極めて異例なので)、飛行機で乗り込んでくることに大胆さを感じます。

 正恩氏は金王朝で西側(スイス)の生活を唯一経験している指導者です。外国や移動手段が飛行機であることにも抵抗はないのでしょう。もっとも会談開催をめぐっては旧態依然とした揺さぶり戦術がありました。

 北朝鮮の金桂寛第1外務次官が、ボルトン氏を名指しして非難したうえで会談に応じるかを「再考せざるを得ない」と牽制する姿勢を見せたのが5月16日。続いて崔善姫外務次官がペンス副大統領を「まぬけ」よばわりし、「米国が想像もできない悲惨な悲劇を味わわせられる」とする談話を繰り出したのです。

 会談を恩寵のように思わせ、交渉を有利に進めようとする北の常套手段です。こんなとき、あせるのは米国側でした。

 実際、ブッシュ政権下の2003年、対北強硬派として知られるボルトン氏を北は「人間のクズ」と呼んで批判しました。これより先にボルトン氏が金正日総書記を「暴君」と評したことに反発したのです。

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