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【松井一郎 維新伝心】米朝会談ではトランプ流外交に期待も、左派野党は政権攻撃ばかり (1/2ページ)

 ドナルド・トランプ米大統領と、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長による米朝首脳会談が12日、シンガポールで開かれる。私はこの会談を大いに期待し、注目している。

 トランプ氏が最近、「1回の会談で(非核化を)成し遂げると話したことはない」「これ以上、『最大限の圧力』という言葉は使いたくない」などと語ったことを受け、日本の左派野党やメディアは「融和姿勢に転じた」「安倍晋三首相は騙された」と騒いでいるが、果たしてそうか?

 ビジネスマン出身のトランプ氏は「ディール(取引)」を得意としてきた。その時々で、かまし(=脅し)たり、優しくしたりしながら、相手を自分のペースに引きずり込んでいく。私は今回、「アメとムチで、北朝鮮と駆け引きをしている」と分析している。

 前出の「これ以上、『最大限の圧力』という言葉は使いたくない」という発言も、私には「北朝鮮が屈服しなければ、『最大限の圧力』をかけ続けるぞ」という恫喝(どうかつ)に聞こえた。

 日本には、対北朝鮮で「核・ミサイル問題」だけでなく、拉致という深刻な問題を抱えている。外交を支える独自の軍事力を持たない以上、同盟国・米国の力を借りて、拉致問題の解決を目指すのは当然だ。拉致被害者や被害者家族が高齢化するなか、解決を急がなくてはならない。

 安倍首相はこれまで、トランプ氏に拉致問題の悲惨さを何度も伝えてきた。その成果だろう。トランプ氏は4月の日米首脳会談後の記者会見で、「拉致被害者を取り戻すために、できることは何でもする」「私は約束する」と言い切った。