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【ぴいぷる】健さんや寅さんもみんな…孤独な男性は美しい 下重暁子氏「年を重ねたら1人の時間を」 (1/3ページ)

 60万部を超すベストセラー「家族という病」(幻冬舎新書)に続く「極上の孤独」(同)が27万部を突破した。

 「『孤独』と聞くと、悪いことのように思えるでしょ。例えば、孤独死。女優の大原麗子さんも『1人で亡くなってかわいそう』と言われました。充実した人生かもしれないのに。もともと生まれたのも1人。死ぬときも1人です。『孤独』という言葉に悪いイメージは、どこにもないですよ」

 「極上の孤独」では野球のイチロー、野茂英雄、サッカーの中田英寿ら静けさを漂わせる男たちを例に「孤独を知る人は美しい」と綴っている。

 「孤独ってカッコいいでしょ。高倉健さんも1人の姿が美しかった。渥美清さんの寅さんもそう。すてきな人はみんな孤独ね。群れたらダメ。孤独が男の魅力を作るのよ」

 子供時代、いつも1人だった。戦時中の小2からの2年間、結核療養のため、奈良の旅館に疎開し、ベッド代わりの卓球台の上に寝かされた。

 「天井を見ると、その日によってさまざまな形に変化して退屈しませんでした。クモはアッという間に巣を作り、今度は隠れて獲物が現れたらバッと食らいつく。恋愛でも仕事でも、こうと決めたら目を離さず、相手が近づいてくるのを待ってパクリ。この『待つ』ということをクモから学びましたね」

 父親が陸軍将校で、2~3年で転勤。常に転校生で別れるのが悲しく、友だちは作らなくなった。同年代と遊ぶこともなく、父の書斎の芥川龍之介や太宰治の小説を読んで妄想を膨らませた。

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