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【高橋洋一 日本の解き方】トランプ流の交渉術が北を翻弄…焦り隠せない正恩氏と韓国 「リビア方式」の現実味高まる (1/2ページ)

 トランプ米大統領が24日に米朝首脳会談を中止すると発表し、関係国に激震が走った。北朝鮮や韓国、中国、日本など各国にどのような影響があったのだろうか。

 こうした事態は、22日のトランプ大統領と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との会談前の記者会見で示唆されていた。その後の展開はトランプ大統領のツイッターが一番見やすい。24日に書簡付きのものと記者会見付きのものがツイートされた。米政府高官の説明では、北朝鮮が中国との首脳会談以降に、交渉のハードルを高めてきたことがわかる。そして、キャンセル発言の決め手は北朝鮮側の相次ぐ約束違反だったという。

 北朝鮮高官によるボルトン大統領補佐官やペンス副大統領への攻撃もあった。そして、トランプ大統領が中止を決断したと明らかにしたが、結局、北朝鮮は非核化について時間稼ぎをしていると見たのだろう。

 もっとも、書簡を見ればわかるが、交渉の道は閉ざしておらず、6月12日開催の可能性もある。これもトランプ流の交渉術だろう。

 実際、金正恩(キム・ジョンウン)氏はかなり焦ったのだろう。すぐに反応した。仲介役の韓国も必死で、すぐに南北首脳会談を行い、北朝鮮は米朝首脳会談を希望した。それにトランプ大統領も応じるようだ。

 トランプ大統領は、軍事オプションをちらつかせながら、いつでも会談をやめてもいいというスタンスだ。それに引き換え、金正恩氏は自ら米朝首脳会談を頼んだ側である。この構図では明らかにトランプ大統領側に有利だ。

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