記事詳細

【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「山」》世界で唯一つ、空気を祀る「空気神社」を知っていますか 山形県朝日町から世界に発信 (1/2ページ)

 「空気神社」を知っていますか?

 りんごで知られる山形県朝日町にある。訪れるには、JR山形駅からJR左沢(あてらさわ)駅の終点左沢駅からバスで約25分。Asahi自然観という山奥の宿泊施設から、さらに約200メートル。ブナ林を登った先に存在する。通常のガイドブックには掲載されていないだろう。

 火の神も水の神を祀った神社はあるが、なぜ生物になくてならない空気を祀った神社がないのか、という一人の翁の疑問から始まった。

 その人の名は白川千代雄。昭和47年5月、森林組合の席上、「ブナ林の中で働くと疲れが少ない。空気のおかげで生きているのだから空気を生み出す山に感謝しないと、たたりを受ける」とぶちあげた。

 しかし、なかなか理解が得られないまま、白川氏は昭和61年に亡くなる。その後、観光協会会長だった地元建設会社社長が遺志を継ぎ、「どこにもないものを」と民間の力で資金を集め、建立にいたった。

 私がこの神社を知ったのは東日本大震災が発生した年、震災取材で急に空きとなった山形支局長の後継として赴任してからだ。その直前に担当だった環境省の幹部から、山形に赴任するなら「世界に一つしかない空気神社がある」と教えてもらい初めて訪れた。

 神社はブナ林の中にある。みがきぬかれた5メートル四方のステンレス製の舞台が本殿だ。「世界環境デー」の6月5日を町は「空気の日」と条例で定め、直前の土日には「空気まつり」を開き、年に1度ご開帳を行っている。

zakzakの最新情報を受け取ろう