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【勝負師たちの系譜】始まりはコンピューターvs人間 電王戦を発展させた叡王戦 (1/2ページ)

★叡王戦(1)

 叡王戦は昨年、34年ぶりに発足したドワンゴ社主催のタイトル戦で、現在、金井恒太六段と高見泰地六段との間で、七番勝負が戦われている。

 ドワンゴ社はコンピューターとプロ棋士の対決の企画である電王戦から、将棋界に参入した。

 コンピューター将棋の研究は、50年ほど前から始まったが、10年前にはプロ棋士と同じ実力になったと言われ始めた。

 電王戦は2012年、まず日本将棋連盟の米長邦雄会長(当時)自らが対局者となって始まったが、ソフト「ボンクラーズ」に敗れた。

 翌年から棋士5人とコンピューター5台の対決となり、第2回はプロ側のアンカーに三浦弘行九段、第3回は屋敷伸之九段が出場したが、いずれも1勝1分3敗、1勝4敗でプロ側が敗れた。

 ただし第4回は「最早コンピューターの実力は、人間が1勝もできないレベルとなった」というAIの専門家の予想を裏切り、プロ側が3勝2敗で勝利したのだった。

 この電王戦を発展させたのが叡王戦で、棋戦の優勝者がコンピューターの選手権で優勝したソフトと2番勝負を指す、という企画だった。

 叡王戦は棋界初のエントリー制の公式戦だった。優勝者は装いを新たにした電王戦に臨んだが、2回とも棋士が優勝ソフトの「ポナンザ」に敗れた。特に現役の名人が敗れたことから、棋士とコンピューターとの対決は終了となった。

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