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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「山」》栗城史多さんが愛された理由 (1/2ページ)

 登山家の栗城史多さん(35)が、エベレストへの8度目の挑戦中に亡くなりました。山に挑んだ男が山で死んだのですから、本人としては本望だったのかもしれません。ただ、ネットではこれまでも彼の行動に多くの疑問が投げかけられていたこともあり、彼のチャレンジは称賛と非難、両方の対象となっています。

 栗城さんの名前を初めて聞いたのは、2007年ごろ。まだ無名だった栗城さんの応援をしていた父の知人から、「活動を広く知ってもらいたいので、是非取材してほしい」という話が舞い込んだのでした。「無酸素で単独登頂」という言葉にはなじみがありませんでしたが、世界各地の高峰を制した若き登山家であること、前例や慣習にとらわれない型破りの登山をしていることなど、その経歴を聞いただけでも魅力的だと思いました。

 今でこそ「クラウドファンディング」という言葉が一般的になりましたが、自分が好きで行う登山の資金を、広く個人からも集めるというスタイルは斬新でした。紹介者から「挑戦心にあふれた好青年」と聞き、ますます会ってみたいと思いましたが、当時の私は事件担当。いずれそのうちと思っているうちに、栗城さんはどんどん有名になっていきました。

 結局、お会いできないまま訃報に接した私に、彼を論評するだけの材料はありません。応援している周囲の声が彼を追い込み、引くに引けない状態を作ったのでは、という指摘もありましたが、真相は不明です。ただ、知人らの証言に共通するのは、「彼は止めてもやめない男だった」というものです。

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