記事詳細

【高橋洋一 日本の解き方】日本女性の社会進出を阻む、結婚・出産の「M字カーブ」 貧弱な子育て支援の改善を (1/2ページ)

 国会で野党が「モリカケ」問題ばかりを追及するなか、「政治分野における男女共同参画推進法」(候補者男女均等法)が参院本会議で全会一致で可決、成立した。

 超党派の議員による議員立法で、その法文を読むと、全文9条と簡素である。中身は、国会や地方議会の選挙で男女の候補者の数ができる限り均等となることを目指すという基本原則が定められ、そのために政府や政党に努力を促している。法律では努力を促すだけで、罰則などは何もない。

 実際の施策については、「国は、実態の調査及び情報の収集等の結果を踏まえ、必要があると認めるときは、政治分野における男女共同参画の推進のために必要な法制上又は財政上の措置その他の措置を講ずるものとする」(第9条)とされる。とりあえず具体的なことは何も決まっておらず、今後の政府の施策による。具体的に、女性議員を増やすために必要な方策とはなかなか難しい。

 今の日本の女性の社会進出状況をみると、かなり寂しい結果だ。世界経済フォーラム(WEF。世界各国の政治家や経営者が集まるダボス会議の主催団体)は世界各国の男女平等の度合いを示した「ジェンダー・ギャップ指数」を毎年公表している。2017年版では、日本は調査対象144カ国のうち114位である。

 この指数は、経済、教育、政治、健康の4分野で分析し、ランキング化したものだ。経済114位、教育74位、政治123位、健康1位である。経済と政治で芳しくない理由は、男女の賃金差、政治での女性進出の低さによるものだ。

zakzakの最新情報を受け取ろう