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【ケント・ギルバート ニッポンの新常識】物事の優先順位と考え方の基礎 激変する世界情勢も国会では「モリカケ」… (2/2ページ)

 だが、緊急を要する(1)と(3)の処理に疲れると、(2)の「緊急ではないが重要なもの」は先送りしたくなる。時間と労力を最も要するからだ。日本の「憲法改正」がそれである。

 結局、(4)の「緊急でも重要でもないもの」の気楽さに逃げ込んでしまう。昨年から続く「モリカケ騒動」は、(4)の典型例だ。授業をサボってパチンコに興じる大学生の行動パターンと同じだ。

 もう1つ、重要な指摘をしておきたい。

 日本や米国のような近代法治国家において、「法律違反の疑いがある行為」と「法律違反はないが気分を害する行為」があった場合、政治家やメディア、国民が厳しく追及すべきは、絶対的に前者である。後者の追及に熱心な韓国は、憲法の上に「国民情緒法」という不文の最高法規がある国として揶揄(やゆ)されている。

 愛媛県今治市の獣医学部新設に絡む問題でいえば、文部科学省が申請を門前払いにしてきたのは法律違反だ。また、獣医師会から政治献金を受けた政治家による便宜や国会質問には、あっせん収賄罪の疑いがある。

 加戸守行(かと・もりゆき)前愛媛県知事のこれまでの証言を全部聞いたのに、加計問題の本質を理解できない人がいたら、年下でも「老いぼれ」と罵りたくなる。

 ■ケント・ギルバート 米カリフォルニア州弁護士、タレント。1952年、米アイダホ州生まれ。71年に初来日。著書に『儒教に支配された中国人・韓国人の悲劇』(講談社+α新書)、『トランプ大統領が嗤う日本人の傾向と対策』(産経新聞出版)、『日本覚醒』(宝島社)など。

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