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【朝鮮半島と日本の国益】北朝鮮の「甘い幻想」打ち砕いた、トランプ氏の「イラン核合意」離脱表明 (2/2ページ)

 しかし、「悪の枢軸」の2つの国に対しては、どちらに対しても厳しくしてこそ万全を期すことになる。

 北朝鮮とイランは、相互依存関係にある。核・ミサイルなどの技術は相互に行き来すると思った方がいい。核とミサイルの両方について。どちらかに甘くしておくと、危なくて仕方ない。

 特に、日本としては、北朝鮮が現在までの「核開発の成果」を温存して、将来、再びその強化に向かう可能性を封じてもらわねば困る。

 もちろん、長い目で見て「米国は、大統領が交代するたびに方針が変わる」という評価を受けることのマイナスはある。ただし、それはトランプ氏ばかりが悪いともいえない。

 バラク・オバマ前大統領は、過度にリベラルだった。オバマケア(医療保険制度改革)や、エネルギー政策、外交政策など、政権が交代したら覆されそうなことを、大統領権限を駆使して無理矢理やった。そのときから、こうした反動は予想されたものだ。

 ■八幡和郎(やわた・かずお) 1951年、滋賀県生まれ。東大法学部卒業後、通産省入省。フランス国立行政学院(ENA)留学。大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任し、退官。作家、評論家として新聞やテレビで活躍。徳島文理大学教授。著書に『韓国と日本がわかる最強の韓国史』(扶桑社新書)、『「立憲民主党」「朝日新聞」という名の偽リベラル』(ワニブックス)など多数。