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【ぴいぷる】不条理なき未来へきょうも奮闘する 安全保障専門家・古川勝久氏 (1/3ページ)

 射貫くような鋭い視線が捉えるのは、「核・ミサイル開発」に邁進(まいしん)する北朝鮮の不正行為だ。

 前職は、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会専門家パネル委員。国際社会の監視をくぐり抜け、外貨稼ぎを図る不法国家の闇を暴き続けてきた。その経験を生かし、気鋭の安全保障の専門家として注目を集める。

 国連時代の活躍は、著書『北朝鮮 核の資金源 「国連捜査」秘録』(新潮社)に詳しいが、メキシコでは違反の疑いのある船舶に乗り込んで調査を行うなど現場を踏み続けた。

 「国家ぐるみの密輸のプロ集団だから、制裁をかけるのはそんな簡単なことではない」「制裁を真剣にやるには制裁の限界を現実的に見据える必要がある」

 一つひとつの言葉に、現実を知る者ならではの重みが感じられる。リアリストとも言える専門家を育んだ原点は、約40年前の体験にさかのぼる。

 小学3年生のころ、商社マンだった父の転勤でタイに約1年間滞在した。当時のタイは、政権派と共産主義勢力がにらみ合う発展途上国だったという。

 「街中スラムばかりでした。その中で1人だけ勘違いしたような生活をできるわけですよね。日本人学校に車で通っていたのですが、信号待ちをしていると少女が『花を買ってくれませんか』と車の窓に顔を近づけてくるんです。それが毎日続きました」

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