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【勝負師たちの系譜】7冠で「藤井イヤー」証明 「将棋大賞」記録も4部門独占 (1/2ページ)

★将棋大賞

 1年間に活躍した棋士を部門別に表彰するのが「将棋大賞」で、昨年度分の表彰式は、この4月16日に行われた。

 記録部門では最多対局(73)、最多勝利(61)、最高勝率(0・836)、最多連勝(29)の記録4部門を、藤井聡太六段が独占。これは2001年に、羽生善治竜王が達成して以来、17年ぶりの快挙だった。

 一昨年度の記録部門は、対局数65、勝数48、勝率0・750、連勝が12(複数)だから、藤井の成績は抜き出ている。

 しかも藤井は、特別賞、新人賞、名局賞特別賞(朝日杯決勝、広瀬章人八段戦)も併せ、7部門の受賞だから、昨年は正に藤井イヤーだったと言えよう。

 最優秀棋士賞には、棋聖防衛と、竜王位を獲得し、永世七冠に輝いただけでなく、将棋界初の「国民栄誉賞」を授与された、羽生竜王・棋聖が選ばれた。

 我々棋士からすると当然に思えるが、報道機関を含む選考委員からは「確かに藤井はタイトル一つ取っていないが、これだけの将棋ブームは今まで誰も起こせなかったと考えると、羽生さんと同価値の賞を挙げても良いのでは」という意見もあったらしい。

 特別賞はその理由だが、それほど藤井の世間に対するインパクトが強かった証明である。

 私も佐々木勇気六段と並んで、新手を発見した人に贈る「升田幸三賞」を受賞した。この賞を2度もらったのは、藤井猛九段に続いて2人目だ。

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