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【菊池雅之 最新国防ファイル】自衛隊改革の目玉「陸上総隊」スタート 指揮統制能力の強化、特殊部隊も内包 (1/2ページ)

 2018年度自衛隊改革の目玉である「陸上総隊」が、ついにスタートを切った。指揮統制能力を強化するのが目的だ。海上自衛隊は「自衛艦隊」、航空自衛隊は「航空総隊」と、それぞれ一元化するための司令部機能を有しており、今まで陸自にだけなかったのが不思議ですらあった。

 ゼロから作られたわけではなく、これまであった「中央即応集団」という部隊が拡大改編された。よって、中央即応集団最後の司令官である小林茂陸将が、陸上総隊の初代司令官となった。司令部はこれまでの座間駐屯地(神奈川県)ではなく、朝霞駐屯地(埼玉県)に置かれる。

 日本列島を5つの区切り、それぞれ「北部方面隊」「東北方面隊」「東部方面隊」「中部方面隊」「西部方面隊」が配置されている。これまでは、防衛相が、この5つの方面隊を直接指揮する体制を執っていた。

 しかし、今年度からは、防衛相の命令を受け、陸上総隊司令官が5つの方面隊の部隊運用に関する指揮を執る。

 さらに、管轄エリアに関係なく、日本、そして海外へと速やかに派遣するため、陸上総隊は直轄部隊も有している。島嶼(とうしょ)防衛の要として、今年度よりスタートを切った「水陸機動団」も、その1つだ。

 他にも、通信システム構築からサイバーセキュリティーを担う「システム通信団」、各種情報収集を行う「中央情報隊」といった部隊もある。そして、「第1空挺団」や「第1ヘリコプター団」、諸外国で言うところの特殊部隊にあたる「特殊作戦群」など、中央即応集団の直轄部隊はそのままスライドしてきた。

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