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【高橋洋一 日本の解き方】米軍のシリア攻撃と国際情勢 中露との連携にらむ北朝鮮、日本には韓国引き留める役割 (1/2ページ)

 米英仏軍がシリアを攻撃した。これに対してロシアは強く反発するなど国際情勢は緊迫している。

 だが、日本国内は、厚生労働省の裁量労働調査、森友学園問題の財務省決裁文書改竄(かいざん)、防衛省の日報隠蔽、加計学園問題での愛媛県職員の面会メモ、財務事務次官のセクハラ疑惑と、国際問題と全く無縁な話で盛り上がっている。ニュースでも、それらがほとんどの時間を占めており、シリア問題はあまり扱われない。

 今回の攻撃の発端は、シリアが化学兵器を使用した疑いである。それに対して米英仏が報復したわけだ。中東で起こった話だが、世界の政治勢力を考える上で重要であり、極東アジアの緊張関係を日本としてどのように対処するかという意味でも避けては通れない問題だ。

 まず、米国のみならず英国とフランスが賛成していることに注目したい。国連安全保障理事会の常任理事国5つのうち3カ国が加わった。

 ロシアにとってシリアは中東の橋頭堡(きょうとうほ)である。シリア国内のタルトスに海軍基地、ヘメイミームに空軍基地を持っている。このため、シリアはロシアの保護下にあるとみていい。つまり、シリアを攻撃することはロシアからの報復の可能性があるということだ。

 オバマ前大統領はそのためにシリア空爆に踏み切れなかったわけだが、トランプ大統領はオバマ氏との違いを訴えて大統領になったわけなので、シリアの化学兵器使用を奇貨として攻撃に踏み切ると予想する人は筆者を含め少なくなかった。

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