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【朝日新聞研究】世相を誘導した軍国調紙面 永井靖二編集委員は連載で自分自身が言及した重要な論点を忘れている (1/2ページ)

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 今年、朝日新聞が主催する「夏の甲子園」、全国高校野球選手権大会が100回を迎えるという。同紙は1月初旬から、スポーツ面だけでなく、夕刊の社会面でも「白球の世紀」と題する長期連載を行っている。

 これは高校野球の歴史に連動する形で、日本の歴史の暗部を取り上げ、ことさら教訓めいた解説を加えたもので、まことに朝日新聞らしい企画といえる。

 例えば、関係者の遺族に「父が愛したのは戦争がなく、野球に打ち込めた平和な時代だった」と語らせたり(第7回)、関東大震災での朝鮮人虐殺・大杉栄虐殺に言及している(第22回)。

 中には、勉強になる記述もある。

 1918年8月の米騒動について、《12日付大阪朝日夕刊は「責任は鈴木商店」と報道。12日夜に神戸で、鈴木商店と隣の神戸新聞社が約3500人に焼き打ちされる》と記している(第12回)。朝日の報道が、煽動したのではないのか。

 ところで、戦争に関しては、どんな風に取り上げているだろうか。

 1931年の満州事変の勃発については、「『不拡大』を唱える政府を尻目に、関東軍は戦線の拡大を既成事実化。批判的だった朝日新聞も現状に追随し、支持に転じた」と述べられている(第38回)。

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