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【菊池雅之 最新国防ファイル】島嶼部への侵攻に即応する日本版海兵隊「水陸機動団」 (1/2ページ)

 2018年度から、日本版海兵隊「水陸機動団」が発足した。陸上自衛隊は発足当時から長らく、ソ連軍による着上陸侵攻を防ぐため、海から来る敵を殲滅(せんめつ)するため、部隊や装備を整えてきた。

 これに対し、水陸機動団は、海から日本の島嶼(とうしょ)部へと進出していく「フロム・ザ・シー」戦術をとる。特に期待されているのが、南西諸島部だ。

 これまで沖縄本島以南には、陸自の駐屯地は存在しなかった。16年に、沖縄県・与那国島に駐屯地が完成した。現在、同・宮古島や、鹿児島県・奄美大島にも駐屯地の建設計画がある。

 だが、すべての島々に陸自部隊を駐屯させるのは現実的ではない。そこで、敵の侵攻が確認されれば、速やかに海自輸送艦や空自輸送機で水陸機動団を送り込み、防御陣地を構築する。すでに敵の手に落ちたなら、奪還すべく戦い抜く。

 団本部が置かれるのは長崎県の相浦駐屯地だ。同県にある海上自衛隊佐世保基地からも近い。間もなく配備されるMV-22Bオスプレイの基地を佐賀空港に置くプランがある。有事の際は、海路・空路の展開がしやすい場所に位置している。

 水陸機動団長を務める青木伸一陸将補の経歴も華々しい。第1空挺団にて主要幹部、特殊作戦群長などを歴任してきた。

 水陸機動団の母体となったのが、02年に発足した西部方面普通科連隊だ。同部隊は15年の歳月をかけ、米海兵隊から水陸両用戦について学んできた。水陸機動団の発足に合わせて、第1水陸機動連隊と改称し、第2水陸機動連隊も新編した。来年度以降、第3水陸機動連隊も作られる予定である。

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