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【勝負師たちの系譜】連続昇段の藤井聡太六段、「竜王奪取で八段」も現実味 (1/2ページ)

 今、藤井聡太六段の最年少かつ、連続昇段が話題となっている。

 何せ一昨年の10月、中学2年で四段(プロ棋士)になったと思ったら、今年の2月、中学生の間に五段。そしてわずか16日後に、六段に昇段したからだ。もちろん中学生での六段は、史上初である。

 簡単に昇段規定を記すと、昇段の基本は名人戦に繋がる順位戦での昇級で、C級2組から1組に上がると、五段。最高のA級に昇ると八段になる。

 私の若い頃は、この昇段方法しかなかった。

 現在は勝ち星での昇段があり、棋戦優勝や竜王戦の連続組優勝でも、七段までは昇段できる。

 過去にも連続昇段の棋士は、何人かいる。山形県出身の阿部健治郎七段は、竜王戦だけで昇段した棋士で、2015年11月に六段となり、5カ月後には最高の1組に昇級し、七段に昇段した。ただし藤井の速さは別格だ。

 段位というのは、棋士にとって一番の象徴であり、誇りでもある。昔は人の昇段にも敏感で、戦前には大阪方が神田辰之助七段を八段にさせようとして、東京方と揉め、将棋連盟が分裂したことさえあるのだ。

 この1月、私は藤井の昇段の見込みを聞かれ、「2月の順位戦で勝つかどうかが、大切です。勝って昇級を決めれば、五段。半月後の朝日杯で優勝(その時点はベスト4)すれば、六段になります。これを昇級が後になると朝日杯で優勝しても、五段のままです」

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