記事詳細

佐川氏、出世気にして忖度?「内閣人事局」の存在とおびえる官僚 (1/2ページ)

 学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる決裁文書を財務省が改竄(かいざん)した問題で、当時理財局長だった佐川宣寿前国税庁長官は、国会答弁に合わせて公文書の一部を削除させた行為への関与が疑われている。エリート官僚がリスクの高い所業に手を染めた背景について、首相官邸が省庁の幹部人事を握る「内閣人事局」の存在を指摘する声もあるが、自らの出世のために「忖度(そんたく)」していたのか。

 文書の改竄が行われた当時、佐川氏が務めていた理財局長から国税庁長官というコースは財務省人事の定番で、直近では佐川氏を含めて4代連続でこのパターンが続いていた。

 各省庁の事務次官や局長ら約600人の幹部人事については、2014年に内閣官房内に設置された「内閣人事局」が一元管理している。以前は官僚人事は実質的に省庁ごとに決められていたが、現在は幹部候補者名簿が作成され、首相や官房長官が関与して任用される形に改められた。

 これによって政策や改革が進みやすくなった半面、自身の出世を左右されることになる官僚がおびえ、政権の顔色をうかがうことを危惧する声も一部にある。

 国有地売却に絡む決裁文書から安倍晋三首相や昭恵夫人の名前などが消えるなどの改竄が行われたのは、佐川氏が国税庁長官に就任する5カ月前の昨年2月。国税庁長官はおおむね1年で交代するため、次のポストがちらつき始める時期ともいえる。

 佐川氏は出世のために政権におもねり、改竄を指示したのか。元通産官僚で評論家の八幡和郎氏は「上を守らないと自分の出世に響くとなれば、(まずいものを)隠しておきたいと思うのはどの世界にもあることだろう」との見方を示す。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース