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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「輪」》「東京五輪、誰と見ますか」動画をみて改めて…

 予想した以上にパンチの効いた動画だった。たまたまインターネットで見つけたのだが、未婚率が高い東京都が、男女の結婚機運を盛り上げようと作成した動画のことだ。

 動画は交際中のカップルが、1964年東京五輪・パラリンピックをきっかけに結婚した男性の祖父母の人生に思いをはせ、2020年東京大会を機会に相手との結婚を意識していく内容。

 長くて1分という短い動画なのだが、最後に小池百合子知事が問いかける一言が独身者には強烈だ。2020年の東京五輪・パラリンピック、「あなたは誰と観ますか」。

 実は、東村アキ子さんの漫画「東京タラレバ娘」にも同じような場面があった。東京五輪までには結婚したいと願う主人公。独身のまま1人で東京五輪を観るのは嫌だ、と恋に仕事に奮闘する物語だ。ドラマ化もされ、アラサー独身女性たちの間では話題になった。私もその1人だ。

 「オリンピックでお祭り騒ぎの東京の街を、私たちはどんな顔して歩いてるんだろう」

 漫画の中に出てくるせりふがぐっと突き刺さる。

 人生で最初で最後の体験になるかもしれない東京五輪。その節目をどういう状態で迎えるのか、ということをイメージするのは自分にとってすごく大切なことだと意識させられた。

 五輪は毎回毎回、スターが生まれ、ドラマがあり、感動がある。過去の五輪を振り返っても、「あのとき自分は学生だったな」とか、「友達と一緒にテレビで応援していたな」とか、アスリートたちの闘いを、そのときの自分の情景と重ね合わせた形で覚えているものだ。

 東京都の動画は、そうした心理をうまく利用したものだと思う。

 結婚は個人の自由だし、行政がそもそもこうした動画を作成するのはどうかという批判や、余計なお世話だという声もあるかと思うが…。東京五輪を迎える頃には「結婚して、家庭をつくっていたい。夫や子供とわいわい観戦したい」。そう思っている一部の私のような未婚者にとっては「痛いところをついてくるな」という感じだ。

 あと2年。理想とする自分の生活に向けて行動せねば。正直、最初に動画を見たときは「ほっといてほしい」といらっとしたが、仕事以外の自分の目標を改めて確認できたので、「まあよかった」と思っておこう。(有)

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。2月のお題は「輪」です。

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