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【新・カジノ情報局】「禁酒法」の失敗を「賭け事」に生かしたアメリカ、本能よりタテマエ優先の日本 (1/2ページ)

★禁酒法とカジノ

 カジノ解禁に向けて法整備を急ぐ日本だが、ギャンブル関係の法律を語る上で避けて通れないものがある。それはアメリカにおける「禁酒法」だ。この法律は1920年に施行されたが、結果はアメリカ司法制度における最大の汚点といわれるほどの大失敗に終わった。

 なぜかというと、禁酒法により、正規の業者が酒を販売できなくなる一方、そのビジネスがそっくりそのままマフィアに乗っ取られ、闇社会の資金源となったからである。政府が酒の流通を禁止したおかげで、マフィアがまんまとその利益を独占することになったというわけだ。

 アメリカではその教訓がギャンブル関係の法整備に生かされることになった。なぜなら、両者は問題の構造が似ているからだ。

 酒を飲みたいというのは人間の素朴な欲求であり、法律で禁止したからといって欲求が消えるわけではない。むしろ、ダメといわれると逆にやりたくなるのが人情で、そこに魔の手が伸びるのはいつの世も同じ。禁酒法の制定そのものが、実はマフィアによって操られたものであったことが後に明らかとなっている。酒による些細(ささい)な問題に目くじらをたてるような「過剰な良識派」を禁酒運動に取り込むことで、マフィアはまんまとその流通を手にしたが、その中心人物の1人が日本でも名が知られるマフィアの大ボス、アル・カポネであった。

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