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秘密警察も検察官も「人糞まみれ」に…金正恩式「恐怖政治」の新展開 (1/2ページ)

 北朝鮮・三池淵(サムジヨン)管弦楽団の玄松月(ヒョン・ソンウォル)団長率いる一行7人は21日、平昌オリンピックに合わせて行われる芸術団の公演の事前調査のため韓国を訪れた。

 一行が、最低でも1泊3万円ほどするデラックスホテルに滞在し、豪華な食事を楽しんでいたころ、北朝鮮の幹部たちは汗と人糞にまみれて働いていた。新年の恒例行事「堆肥戦闘」、つまり畑に撒く肥料の原料になる人糞集めに駆り出されたのだ。

 堆肥戦闘は肉体的・精神的に苦痛であるだけでなく、寄生虫に感染して腸が回虫だらけになるリスクも高いことで知られる。

 (参考記事:必死の医療陣、巨大な寄生虫…亡命兵士「手術動画」が北朝鮮国民に与える衝撃

 両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋によると、当局は例年以上に堆肥戦闘に熱を入れている。その流れで、今まで楽をしていた幹部たちも作業に動員されている。

 「例年なら3~4日顔を出すだけの幹部たちも、今年は20日間も堆肥生産の現場に駆り出され、クタクタになっていた。党や行政機関はもちろん司法機関の幹部まで1人1日あたり100キロの堆肥生産を命じられた。上級機関は、傘下単位に、幹部の動きを徹底的に統制するよう指示を下した」(情報筋)

 司法機関とは人民保安省(警察庁)、国家保衛省(秘密警察)、検察所のことを指す。北朝鮮の体制を支える機関だけあって、今までは大きな顔をしていられたが、今年からは「(だからこそ他の機関の)手本になれ」ということになったようだ。

 国家保衛省に対しては昨年から大々的な粛清が行われ、トップを務めた金元弘(キム・ウォノン)氏は自ら身を引いたとも、収容所送りになったとも伝えられている。そんな状況で面倒を起こせばどんな目に遭うかわからない。それで、泣く子も黙る国家保衛省の幹部も、おとなしく従うしかないというわけだ。

デイリーNKジャパン
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