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【高橋洋一 日本の解き方】半島リスクが現実になる日 中国の海洋進出拡大に警戒、国内の成長阻む「緊縮勢力」 (1/2ページ)

 2018年の経済や内政、安全保障面で、リスク要因となりそうな事案とその影響についてピックアップしてみよう。

 まず、なんといっても朝鮮半島情勢である。北朝鮮に対する国連の制裁決議はもう限界を迎えている。国際政治の常識では、あとは国連軍が出て軍事オプションを行使する段階だ。すでに米国と中国は、北朝鮮への攻撃後、どうするかを話し合っているともいわれている。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、中国の習近平主席やロシアのプーチン大統領と1度も会ったことがないとされ、両国が最後の最後まで北朝鮮を助けるとも思えない。

 しかも北朝鮮は、核拡散をもくろんでいる。米国との関係でみれば、本土へ核攻撃ができるかどうかがデッドラインだ。だが、北朝鮮からイランへ核ミサイルが輸出されたら、軍事バランスが一気に崩れた中東が弾薬庫になりうる懸念もある。

 この懸念は核保有国の中国とロシアも同じだろうから、北朝鮮の核拡散が実現する段階が事実上のデッドラインとなるだろう。遅くとも1年でそれは来る。となると、米中露にとっては18年中の開戦というスケジュールも無視できないものとなる。ひょっとしたら、2月の平昌(ピョンチャン)五輪も開催できなくなる恐れすらある。イヤな話ではあるが、冷静に事実を見ていると、こうしたリスクを指摘せざるを得ない。

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