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【菊池雅之 最新国防ファイル】海自の空母保有検討、防衛官僚や制服組の中にも否定的意見が多い理由 日本の防衛に程遠い縦割りの弊害 (1/2ページ)

 2018年、自衛隊は大きく動く。これまでにない大改革を実行に移し、未来へ向けての仰天プランが次々と提案・検討されていく。

 その1つが、海上自衛隊最大のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」を、戦闘機を搭載できる「空母」へ改修する案だ。米海兵隊への配備が進んでいる最新鋭ステルス戦闘機「F-35B」は、垂直着陸が可能なSTOL機である。海自が導入すれば、大規模な改修はほとんど必要なく、空母化することが可能だ。

 航空自衛隊が「F-35A」の配備を今年度末からスタートするため、空自と海自が協力すれば整備などの効率も良い。

 小野寺五典防衛相は17年12月26日の会見で「具体的な検討はしていない」といいながら、「さまざまな脅威を見積もりながら、今後、どのような防衛力を整備していくのか不断に見直していくことが大切だ」と発言した。

 実は、「いずも」のように、将来、空母化を匂わせている軍艦は他にもある。オーストラリア海軍の強襲揚陸艦「キャンベラ」だ。14年11月28日に就役した同艦は、「いずも」同様に全通甲板を持つ「空母型」だ。大きく異なるのが艦首に12度のスキージャンプ勾配を付けていること。固定翼機の発艦をアシストするものであり、ヘリだけを運用するのであれば必要はない。

 現時点で、豪政府と海軍の間でF-35Bの配備はしないという結論を出している。だが、将来については誰も否定していない。今は必要なくても、「その時が来たら、空母にもなり得る」。こうして「キャンベラ」がつくられた。

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