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「やってられない」北朝鮮ミサイル部隊で金正恩氏への「失望」広がる (1/2ページ)

 北朝鮮の金正恩党委員長は8月14日、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)戦略軍司令部を視察した。弾道ロケットの運用を担当する戦略軍は、今や北朝鮮軍の中で最も重要なエリート部隊となっている。

 この日の視察は、非常に重要なものだった。この直前の8月9日、同軍の金絡謙(キム・ラクキョム)司令官が、同月中旬までに米領グアム周辺に向けて中距離弾道ミサイル「火星12」型4発を同時発射する作戦を検討すると表明していたからだ。金正恩氏の決断ひとつで、この恐るべき計画が即時実行される可能性があったわけだ。

 ■性的虐待の横行

 しかし、この視察で金正恩氏が表明した決定は「愚かで間抜けなヤンキーの行動をもう少し見守る」というものだった。ミサイル発射を、先送りしたのである。

 これを受け、「北朝鮮と米国の軍事衝突はひとまず回避された」と、世界は安どした。その一方、この日を境に、戦略軍の兵士たちの間で金正恩氏への「失望」が広がったとの情報が、北朝鮮内部から漏れ伝わってきた。

 これは、北朝鮮軍がその戦闘能力を維持するうえで、非常に重要な問題だ。すでに一般の部隊は物資横流しによる深刻な食糧難や、性的虐待などの軍紀びん乱を受けて、使い物にならなくなりつつあるからだ。

 (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

 なぜ、北朝鮮軍随一のエリート部隊の兵士たちは、金正恩氏に失望したのか。

デイリーNKジャパン
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