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平昌五輪開閉会式、極寒懸念でピンチ 屋根なしスタジアム、コンサートで低体温症の5人救急搬送

 開幕まで3カ月となった来年2月の平昌冬季五輪で、午後8時に始まる開閉会式での寒さへの懸念が高まっている。会場となる平昌五輪スタジアムは屋根がなく、外壁の隙間からも風が吹き込む。大会組織委員会によると、9月末の完成後初のイベントだった11月4日夜のコンサートには約2万5000人の観客が集まった一方、5人が軽度の低体温症で病院に搬送される事態となったというから穏やかではない。

 コンサート開催時の気温は2度程度だったが、吹き込む風で、手袋をしていても指先がかじかむほど。観客は厳しい寒さに備えて厚着をしていたものの、東京から来た会社員の女性(23)は「思ったより寒かった。屋根がほしい」と苦笑いしながら帰路についた。2月の日中を含めた平昌の平均気温は氷点下4・5度。夜はさらに冷え込む見通しだ。

 五輪スタジアムは3月のパラリンピックを含めて競技は行われない。観客席は大会後に撤去するため、仮設となっている。組織委は当初はドームにする案も検討したが、建設費の上昇を懸念し見送った。

 冬季五輪の開閉会式はほとんどが屋外施設で行われてきたが、平昌の会場はより簡素な構造。組織委は本番までには外壁に風を遮断する幕を設置する予定で、温かい飲料や使い捨てカイロの提供なども検討しているが、どこまで効果を上げられるか。

 担当者は「観客にはしっかりと防寒対策をして来てほしい」と呼び掛けているが、不測の事態に対応できるかかなり不透明だ。

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