記事詳細

使用禁止の神戸山口組本部、今後は最高幹部の個人宅に? 地裁が仮処分決定

 兵庫県淡路市にある指定暴力団神戸山口組の本部事務所を巡り、神戸地裁は31日、使用を禁じる仮処分決定を出した。10月2日に住民の代理で暴力団追放兵庫県民センターが申し立てていた。地裁は、同組に関連した抗争事件が各地で起きていることを挙げ「事務所に出入りする組員や車を狙う事件が十分予想され、住民に危害が加わる危険がある」と判断した。

 兵庫県警は、同組が10月25日付で淡路市の事務所を閉鎖したとの通知を関係者に出したことを確認。同組は今春から、神戸市のJR三ノ宮駅近くでも事務所を運営しており、県警は、定例会の開催場所など今後の活動を注視している。

 センターの代理人を務める垣添誠雄弁護士は記者会見し「全国の司令塔である本部を使えなくすることは弱体化につながる」と述べた。

 淡路市の事務所は3階建て。2010年9月ごろから、指定暴力団山口組の直系団体の事務所が使用を始め、15年に山口組が分裂し神戸山口組が結成されて以降は、神戸山口組本部として幹部らの会合に使われてきた。捜査関係者によると、今後は神戸山口組最高幹部の個人宅として使う可能性があるという。

 垣添弁護士は「実質的な事務所機能がないか厳格に監視し、あった場合は使用差し止めを求める」と指摘した。

 仮処分決定は、神戸山口組や直系団体がともに使用することを禁止し、会合の開催や連絡員の常駐、暴力団を示す看板、表札などの掲示を認めないとしている。兵庫県警によると、暴力団事務所の使用を禁じる代理訴訟はこれまでに今回を含め8府県で計9件あり、係争中の富山を除き、いずれも事務所としては使えなくなった。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう