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【習独裁の幕開け】台湾への武力進攻も視野に「世界一流の軍隊」へ “習家軍”に様変わりした司令官、暗躍する中国スパイ (1/2ページ)

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 第19回中国共産党大会の初日、習近平国家主席が行った長い演説には人民解放軍に関する内容もあった。2020年までに機械化や情報化を進展させ、戦略的な能力を大幅に引き上げ、建国から100年を迎える今世紀半ばに「世界一流の軍隊を作り上げる」と宣言した。

 実のところ、同大会前までに習氏が心血を注いできたのが「軍幹部の入れ替え」である。

 習氏と関係が深い旧南京軍区(=管轄区域をそのまま踏襲して、昨年2月から『東部戦区』)出身者が、次々と軍幹部に昇格した。陸軍、海軍、空軍、ロケット軍、戦略支援部隊の司令官は、すべて“習家軍”(=習一派の軍)に様変わりした。

 これこそが、新たな懸念である。

 なぜなら長年、台湾海峡と対峙(たいじ)してきたのが旧南京軍区だからだ。胡錦濤政権時代の05年、中国は国内法の「反国家分裂法」を制定した。統一の見込みが立たない現実に対応し、「統一促進」を中心とした対台湾政策を、「独立阻止」へと転換したのだ。

 そして、「平和的統一」が不可能な場合の武力侵攻を想定し、対台湾軍事作戦の実戦訓練や、台湾侵攻時に必要な新型兵器の開発、陸海空軍合同の軍事作戦の策定-などに取り組んできたのが旧南京軍区だ。沖縄県・尖閣諸島や南西諸島の防衛に、直接的に影響を与える部隊でもある。

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