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野党共闘ご破算の共産党、おきて破りの奇策も浮上 “先祖返り”にじむ焦り (2/3ページ)

 共産党は福岡9、10区など、全国15の選挙区を「必勝区」と決めた。他の選挙区で候補を取り下げる代わりに、必勝区では共産候補を「統一候補」にしようという戦術だった。

 ■比例候補として

 だが衆院解散直前、民進党が、希望の党との合流を決めた。

 希望の党は安保関連法などへの賛否を踏み絵にして、民進党内の左派勢力をふるいにかけた。共産党にとって、希望の党は組める相手ではない。共産党の小池氏は、民進党を「背信行為だ」となじるほかなかった。

 共産党は、立憲民主や社民両党との共闘を急いだ。そこに具体的な政策はなく、「安倍政権打倒」だけを旗印にした。

 九州・山口8県でみると、左派共闘の結果、共産党は11選挙区で候補を擁立しなかった。一方、候補のいる24選挙区では比例を視野にいれた票の掘り起こしを図る。

 左派協力について、共産党福岡県委員会の岡野隆委員長は「比例票の掘り起こしも期待できる状況になってきた。野党共闘で頑張っている姿をアピールできる」と強調した。

 共産党は九州・沖縄では沖縄1区の議席死守と、比例で現有2議席を上回るとの目標を立てた。

 ただ、左派勢力に限った共闘では、従来以上の支持拡大は困難が予想される。

 特に選挙区の戦いは厳しい。11日に小池氏と並んで演説した前職、田村貴昭氏(56)=福岡10区、比例重複=は「私も比例代表候補として頑張ります」と述べた。

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