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【高橋洋一 日本の解き方】衆院選で何が問われるのか? 争点は北朝鮮巡る安全保障、国内は雇用の確保が最重要 (1/2ページ)

 今回の衆院選で問われるべきものといえば、北朝鮮への対応であると筆者は考える。

 11月のトランプ米大統領の訪日、その後の米中首脳会談も主題は間違いなく北朝鮮となる。そこにロシアも入り込み、まさに超大国によって北朝鮮問題が話し合われようとしている。これは、北朝鮮版「ヤルタ会談」といえるかもしれず、極東アジアの安全保障では間違いなく、歴史に残るだろう。

 国の基本を考えるとき、まず重要なのは安全保障だ。経済は国の安全が前提なので、政策としては安全保障に劣位する。北朝鮮という国難があるので、衆院選を行うわけであり、今回の解散は有事解散といってもいい。

 トランプ大統領の信頼があつい安倍晋三首相は、国際情勢をきちんと把握しているはずだ。客観的にみても、北朝鮮に対する国連制裁は、これまでレベルを上げてきており、限界が近づいている。過去の例をみれば、あと1回の制裁決議の余地はあるが、既にカウントダウンが始まっているとみたほうがいい。これは危機を煽(あお)っているのではなく、国際政治の常識である。

 こうしたことを話すと、国内の左派の人は、「まだ手段が何かあるはず」と言うが、何かと聞くと答えられない。実際のところ、ロシアが仲介して金正恩(キム・ジョンウン)氏を亡命させるなど、まだオプションはなくはないが、逆にいえば、その程度のことしか残っていないのだ。

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