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民進党にけじめをつけた前原誠司氏 彼は「言うだけ番長」だったのか (1/3ページ)

 「言うだけ番長」。懐かしい言葉を見つけたのは、毎日新聞の2日付朝刊だった。その記事によると、民進党支持団体の連合幹部は前原誠司代表(55)をそう呼び、「民進党をズタズタにしただけだ」と憤ったそうだ。「言うだけ番長」という呼び名は、民主党政権時代にさかのぼる。当時政調会長を務めた前原氏は数々の目玉政策を打ち出しながら、ことごとく実現できなかったことからそう呼ばれた。

 それから5年数カ月。前原氏は、東京都の小池百合子知事率いる希望の党への「全員合流」を公言したが、安全保障関連法の容認などを受け入れ条件とした小池氏側に、多くの民進党左派が排除された。

 前原氏は党運営を一任され、排除され行き場を失った民進党出身者が民進党から出馬することも認めなかった。9月28日の党両院議員総会では「誰も排除されない」と大見えを切っていただけに、連合幹部もそう言わざるを得なかったのだろう。

 だが、前原氏は本当に今でも「言うだけ番長」なのだろうか。

 前原氏は民主党政調会長だった与党時代の平成24年2月、繰り返し「言うだけ番長」と批判する産経新聞を記者会見から閉め出した。出入り禁止を宣告されたのは、政調会長を担当していた私だった。前原氏の判断は決して受け入られるものではない。だが、今も強く記憶に残っているのは「前原許すまじ」という怒りではない。

 「これはいじめだ。本当につらいんだよ…」

 2人きりの議員会館の部屋で、前原氏はこう語った。この直前、私は政調会長担当から外務省担当となることを報告した。前原氏は「おめでとう」と言ってくれ、「ちょっと2人で話せないかな?」と自室に招き入れた。その場で切り出されたのが記者会見の出入り禁止だった。

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