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【ぴいぷる】政治家の言葉の乱れ、原因は日本全体の語彙力低下 文献学者・山口謠司氏「麻生さんのあたりから読み間違いが…」 (2/3ページ)

 論評に値しない暴言も、教養のなさが関係しているとみる。

 「日本全体で語彙力が下がっているんです。それをごまかすために、英語なんかでそのまま『インセンティブ』とか、分かったような分かっていないようなカタカナ言葉を使うようになっています」と現代社会に警鐘を鳴らす。

 一見、言葉が豊富そうなあの政治家に注ぐ目も厳しい。東京都の小池百合子知事だ。

 「小池さんの言葉で気になったのは『見える化』という言葉ですね。もともと『可視化』という言葉があるわけです。『可視化』が通じないからといって、『見える化』と言葉を置き換えていらっしゃるんでしょうけれど、『可視化』といって、『それはつまり見えるようにすることですよ』と言い換えればいいのに、初めから『見える化』としてしまうのは、おかしいと思いますね」

 「可視化」という言葉は明治時代から使われているという。その言葉を「分からないから」と切り捨てる。それは「できない子供を手伝ってあげて、自立できないようにしてしまう」ようなものと説明する。

 語彙が貧困になった現代日本に、言葉を取り戻すべく出したのが、前出の著書だ。本では、音読を勧め、そのための文章も掲載している。

 推奨するのは、自身の経験があるからだ。

 話は大学時代にさかのぼる。大東文化大で「論語」を習ったが、「こんなもの面白くもなんともない。ばかじゃないか」と思った。海外での研究を経て同大の教員として論語を教え始めても、あくまで授業の教材、研究対象という認識でしかなかった。

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