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【臍帯血ビジネスの黒い闇】小林麻央さんも通院していたクリニックが違法投与事件で摘発 医療業界に巣くう闇のネットワーク (1/2ページ)

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 再生医療などと称し臍帯血(さいたいけつ)を違法投与していた容疑で、都内の医師ら6人が愛媛県警など4府県警の合同捜査本部により逮捕された。臍帯血の供給ルートに群がっていたのは札付きブローカーら。医療業界に巣くう知られざる闇のネットワークを追う。

 「治療代は1回あたり200万~300万円。そのうち臍帯血の仕入れ代金は半分の100万~150万円だった」

 逮捕前、「京都健康クリニック」(閉鎖)の実質経営者で「一般社団法人さい帯血協会」の理事も務める坪秀祐(しゅうすけ)容疑者(60)は、違法投与の算盤勘定についてそう明かしていた。保険外の自由診療で、べらぼうに高額だ。患者に対し謳(うた)っていた効果はアンチエイジングや末期がん治療など。医療ツーリズムで訪日する中国人も得意先としていた。

 臍帯血は出産時にへその緒や胎盤から採取され、幹細胞を多く含む。血液や骨髄と同様に公的バンクが存在し、白血病治療などに使われている。が、今回はそれとは異なり違法に保管・供給されたもの。法律で定められた治療計画も国に提出していなかった。坪容疑者は自身のクリニック以外にも全国10カ所ほどの医療機関に臍帯血を卸していた。闇の供給ルートのキーマンだ。

 もともと坪容疑者は美容関連材料の販売を行っていた人物。やがてアレルギー対策を謳う商品を扱うようになり、さらに2009年ごろ、独自に製品化した粉末を水素療法と称し東京都内の医師に提供し始め、クリニック経営に乗り出した。周辺には「日本水素医療美容科学会」や「日本頭蓋療法学会」といった怪しげな団体も存在する。

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