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【富坂聰 真・人民日報】中国を必要としない北朝鮮 軍事同盟はすでに形骸化も「触れない国益」熟知 (1/2ページ)

 21日から予定通り米韓合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」が始まった。北朝鮮は26日に短距離弾道ミサイルとみられる飛翔体、29日に日本上空を通過する弾道ミサイルを発射した。

 だが、当初はグアム沖へのミサイル発射から、最悪、6回目の核実験まで予測されていたのだ。ここから金正恩の外交姿勢の変化を読み取ろうとする報道が盛んになっている。

 そこで注目されているのが中国の役割だ。

 8月5日の新たな国連制裁決議から中国がさらなる徹底した制裁へと踏み切ったことが背景であるとか、はたまた中国と北朝鮮の軍事同盟である中朝友好協力相互援助条約について、中国がいよいよ破棄をちらつかせたからといった見方が示されているが、どれも的を射ているとは思えない。

 制裁についていえば、中国が最も嫌うのは朝鮮半島の「混乱」である。中国は金正恩政権がひっくり返ることも暴発することも望んでいない。つまり制裁をするにしても元々限界がある話だが、それ以前に中国だけが門を閉じても北朝鮮が干上がるとは中国は考えていない。

 では、軍事同盟の破棄はどうだろうか。

 残念ながら、こちらはさらに的外れな議論だ。北朝鮮がもし、この時点でまだ中朝友好協力相互援助条約を頼りにしているとしたら、よほどおめでたいかお人好しといわざるを得ない。

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