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異例会見の任侠山口組、組織分断と切り崩し狙いか 神戸山口組批判「真の山口組を再構築する」

 指定暴力団神戸山口組から離脱した任侠山口組が27日、兵庫県尼崎市の組事務所で記者会見を開いた。任侠山口組の会見は4月30日の結成表明に続き2回目で、幹部らが報道関係者に資料を配り、神戸山口組のトップや組織運営を改めて批判した。

 会見は任侠山口組の池田幸治本部長が率いる直系組織「真鍋組」の事務所で実施。池田本部長ら幹部計6人が出席したが、織田絆誠代表は出席しなかった。

 前回会見では新聞や雑誌の記者に限られたが、今回はテレビ局記者の参加を認めた。池田本部長が約40人の報道関係者を前に資料を約30分間、一方的に読み上げ、質疑には応じなかった。

 会見で池田本部長は任侠山口組の結成理由について、神戸山口組の井上邦雄組長が幹部から提案された組織改編などの改革案を拒否した-などと改めて主張。2015年8月27日の神戸山口組の結成についても「大型分裂詐欺事件」と批判し、「我らが再度立ち上がり、真の山口組を再構築する」と述べ、今後の神戸山口組の対応を見て3回目の会見を開く可能性を示唆した。

 暴力団による会見は1984年、山口組の4代目組長人事に反発する直系組長らで組織された一和会が結成時に開いたが、山口組と神戸山口組は報道関係者との接触を原則的に禁止している。

 捜査関係者によると、任侠山口組は2日前の25日、報道関係者に会見開催を通知。前日の26日には暴力団関係者らにも「御通知」と題し、会見開催と会見要旨を告知していたという。

 ある暴力団関係者は「任侠山口組は他団体との組織的な付き合いがないため、暴力団社会に自分たちの正当性を主張する場として会見を開いているのではないか。山口組分裂2年の報道が出るこの時期に合わせ、井上組長を改めて批判することで神戸山口組の組織分断や切り崩しをかける狙いもあるとみられる」と話している。

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