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【識者に聞く 分裂2年 山口組】身動きとれぬ三すくみ、自滅待つ持久戦へ 暴力団社会の中でも変わってきている山口組の見方 (1/2ページ)

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 国内最大の指定暴力団6代目山口組から有力幹部らが離脱し、神戸山口組を結成してから27日で2年を迎える。2つの山口組は対立抗争状態を続ける一方、今年4月には神戸山口組が分裂し、任侠山口組(旧任侠団体山口組、8月9日付で改称)が新たに結成。三つどもえの状態が続いている。3つの山口組は今後、どうなるのか。混沌とするヤクザ社会の行方を識者に聞いた。

 --山口組から分裂した神戸山口組の現状は

 「神戸山口組の存在は年月の分だけ既成事実として重くなっている。ただ、神戸山口組は山口組の司忍(本名・篠田建市)組長と出身母体の弘道会を嫌って集まった軍団。共通の敵に向かって闘うときは団結していたが、抗争は膠着(こうちゃく)している」

 --昨年5月に岡山市内で弘道会系組員にナンバー2の若頭を射殺された神戸山口組直系組織「池田組」の組長が今年7月、神戸山口組の執行部から外れた

 「神戸山口組が池田組若頭射殺事件の報復をしないのは、警察当局の規制が厳しくなる『特定抗争指定暴力団』の指定を避けるためだ。トップが『前に進め、火の粉は俺がかぶる』と意思表示をしないと大所帯はまとまらない。池田組長の動きも組織の中で起きている不協和音の表れだろう」

 --今年4月末には神戸山口組から井上邦雄組長がトップを兼ねる中核組織「山健組」の副組長だった織田絆誠若頭代行が離脱し、任侠山口組を立ち上げ、代表に就任した

 「織田代表は若くして重職に就いたため、山健組内には反感を持つ派閥があった。織田代表の離脱で山健組はまとまるかもしれないが、任侠山口組を批判すると、織田代表を重用していた井上組長の否定につながり、自分たちに刃が向く。互いにやばい内部事情を知る仲でもあり、身動きがとれない」

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