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【夜回り先生・水谷修 天に向かって、つばを吐く】教育を“ビジネス”にする日本の過ち 受験料と入学しない学生からも入学金をむしり取る大学 (1/2ページ)

 世界の中で、子どもの教育に最もお金がかかる国はどこでしょうか。私は、日本だと考えています。中学卒業までの義務教育については、当然授業料や教科書代は無料ですし、貧しい家庭に対しては、就学援助というかたちで、給食代や修学旅行代、制服代などの助成金がでます。これは、欧米やロシアなどの国と比べても、まずは問題ないと考えます。

 ただし、義務教育の枠を超した場合、確かに、民主党政権時代に公立高校の授業料の無償化は成立しましたが、入学時に必要な、入学金や制服代、体操服代、上履きなどの費用、そして教科書代は、未だに有料です。高校によっては、20万円から30万円程度の負担となります。これが、貧しい家庭にとっては、大きな負担となっています。そのために、働きながら学ぶことのできる、夜間定時制高校へと進学先を変更する子どもたちもたくさん存在します。

 そして大学です。日本の大学は、アメリカを除けば、世界で最もお金のかかる教育機関です。受験するにも、1万円から3万円の受験料を払わなくてはいけません。同じ大学の違う学部や違う形式での試験を受験する場合でも、問答無用で受験料を徴収していきます。その受験料がどうしてそのような金額に、しかもほとんど全ての大学で、ほぼ横並びに設定されているのかの説明もなくです。

 また、合格すれば、30万円程度の入学金が必要です。しかも、日本の私立の大学は、非常に汚いやり方で入学試験を実施します。いわゆる偏差値の低い大学から順番に試験を実施し、そして合格発表し、入学するしないは問わず、必ずと言っていいほど、次のランクの大学の合格発表の前に入学金を徴収していきます。

 もし、ある生徒が滑り止めも含めて、5つの大学を受験し、本命は最後の大学だったとします。そして、すべて合格したとします。各大学の入学金が30万円の場合、彼、もしくは彼女は行きもしないのに、4つの大学へまったく意味もない計120万円のお金を支払らわなくてはなりません。なぜ、こんなことが許されているのでしょう。

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