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金正恩氏を暴走に駆り立てる「8月の怨念」と戦争の危機 (2/2ページ)

 ■性上納が横行

 北朝鮮の軍事力は、核兵器抜きでは話にならないレベルにある。

 いま、北朝鮮で最も飢えているのは軍隊だと言われており、とても戦争どころではないのが本当のところだ。

 (参考記事:金正恩氏の「ポンコツ軍隊」は米軍に撃たれる前に「腹が減って」全滅する

 また、軍隊内では人事などを巡ってワイロが乱れ飛び、女性兵士に対しては「マダラス」と呼ばれる性上納の強要が横行している。軍紀も何も、あったものではないのだ。

 (参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為

 ということはいま、弾道ミサイル実験に相次ぎ成功したことで、「ようやくケンカをできる体制が整った」と金正恩氏は考えているかもしれない。

 2年前に屈辱を味わわされた韓国の朴槿恵前大統領はスキャンダルで転落したが、それで、金正恩氏の「敗北の歴史」が消え去るわけではない。

 ここで米国相手に大立ち回りができれば、その「戦果」で過去の恥辱を覆い隠すことはできるだろう。

 しかし問題は、米国は韓国よりも遥かに強大な相手であるということだ。

 北朝鮮とトランプ大統領の「舌戦」は、2年前の南北の非難合戦を彷彿させる。それと同様に、金正恩氏がまたもや一敗地に塗れる可能性は小さくないだろう。

 ただそうなった場合、金正恩氏の「逆恨み」がどのような形で爆発するのか、それもまた気になるところだ。

デイリーNKジャパン
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