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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】道半ばの噴火予知 成功したのは「噴火の前には地震が起きた」という経験だけ (1/2ページ)

 火山噴火予知に日本でもっとも成功した北海道・有珠山(733メートル)。この前の日曜日に1977(昭和52)年の噴火から40周年の記念集会が地元で行われた。

 噴火が起きたのは8月6日。地元全員が避難していたので、この年の噴火では犠牲者は出なかった。

 火山の北側には温泉や洞爺湖などの観光地が迫っている。観光シーズンだったし、もし避難が遅れれば、大惨事になるところだった。

 この噴火予知が有利だったことがある。有珠山では噴火の前に有感地震(身体に感じる地震)が起きてから1~3日で必ず噴火したことだ。

 1977年の噴火のときにも、32時間前から有感地震が起き、噴火が近いということが分かった。警告が出て、人々が避難していた。

 そのあと、2000年に起きた噴火でも、直前に有感地震があって、人々が避難した。このため犠牲者は出なかった。前回からは23年目の噴火だった。

 だが地震があっても噴火しなかったこともある。福島・磐梯山(1816メートル)では、2000年に火山性地震が急増して一日400回を超えた。40年前にここに地震計が置かれて以来、最も多い地震だった。しかし、磐梯山は噴火しなかったのだ。

 有珠山は360年前から7回、噴火を繰り返してきた。その間隔は短く、比較的一定だった。人々に「そろそろ次が…」という心の準備をさせるのに役立っていた。

 これはほかの火山ではいつもあることではない。もっと不等間隔の噴火が多い。たとえば東京・三宅島はこの500年間、17~69年というまちまちな間隔で13回の噴火を繰り返してきた。

 さらに、2000年の大規模な噴火はそれまでとは違った。噴火が10年以上ずっと続いていて、17年後の今になっても、いまだに帰島できない人々がいる状態が続いている。

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