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「日報隠蔽」密告者は官邸周辺か “異例”調査対象の稲田氏、目立つ特異な言動 指揮管理能力欠如も (1/3ページ)

 稲田朋美防衛相が完全に見放された。南スーダンPKO(国連平和維持活動)部隊の日報隠蔽問題で、防衛省による特別防衛監察の対象外だった稲田氏が、異例の調査対象となったのだ。混乱の背景として、防衛省・自衛隊内の暗闘とともに、稲田氏の特異な言動も指摘されている。与野党から稲田氏の辞任論・更迭論が噴出するなか、日報隠蔽問題のリーク元(密告者)として、陸上自衛隊幹部ではなく、安倍晋三政権に不満を持つ官邸周辺と分析する関係者もいる。

 「(日報の)隠蔽を了承したこともないし、陸自の保管の報告を受けたことはない」「私はいつでも協力するし、その旨は監察にも伝えてある」「私の責任の下で事実を解明し、説明責任を果たしていきたい」

 稲田氏は21日午前の記者会見で、疑惑を否定した。防衛監察本部の調査にも協力するという。

 菅義偉官房長官は前日の記者会見で、「すべての疑問に答えられる調査をすることは当然のことだ」「防衛監察本部から求めがあれば、稲田氏ら政務三役が協力することになる」と言い切った。

 官邸主導で、稲田氏を異例の調査対象とした裏には、稲田氏の指揮管理能力の欠如に対する憤りが感じられる。

 日報隠蔽問題は今後、防衛監察本部が、稲田氏や事務方トップの黒江哲郎事務次官、岡部俊哉陸上幕僚長らの関与をどう認定するか、防衛省が行う処分にどう影響するかが焦点となる。防衛省は監察結果を来週28日にも公表したい考えだが、調査の進み具合で、ずれ込む可能性もある。

 同問題は24、25両日、安倍首相が出席する衆参両院の予算委員会の集中審議でも焦点となる。

 このため、自民党幹部は20日、「稲田氏による日報隠蔽が事実なら大変なことになる。(8月3日の)内閣改造を待たず、自発的に辞任するのも選択肢だ」と語った。

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