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【2017都議選 首都決戦】“樺山氏の遺志”継ぐ都民ファースト・米川氏が台風の目 都議会自民党を『破壊する』戦い 葛飾区

 映画「男はつらいよ」の舞台で、下町情緒あふれる葛飾区(定数4)は、現職4人(自民党2人、公明党、共産党)に新人4人が挑む激戦区だ。特に、小池百合子都知事率いる地域政党「都民ファーストの会」(小池新党)から出馬した、元自民党区議の新人が台風の目になっている。

 「先生の遺書にも書いてあった。『変える』だけではない。都議会自民党を『破壊する』戦いだ。これを実現する」

 小池新党の米川大二郎氏(49)は、こう意気込んだ。

 先生とは、2011年に自殺した、自民党の樺山卓司(かばやま・たかし)都議(当時)のことだ。米川氏は都庁職員を経て、樺山氏の秘書をしていた。遺書には《旧い自民党を破壊して下さい》という文言とともに、「都議会のドン」こと内田茂氏(78)への批判がつづられていた。

 自民党を離党して小池新党から出馬することに、地元では「信念がない」との批判もある。

 米川氏は「都民や区民のために政治を行うのが地方議会人のあり方だ。所属は関係ない。今回は『裏切り者』でもいい」と言い切る。

 一方の自民党は、医師で3期目を目指す和泉武彦氏(48)と、2期目を目指す舟坂誓生(ちかお)氏(69)が迎え撃つ。和泉氏は「医療・介護制度」「災害時の医療対応」の充実などを訴え、舟坂氏は「都民の目線で、葛飾から東京を変える」と呼びかけている。舟坂氏は都議会自民党の「反主流派」(=反内田派)とされる。

 地元の自民党関係者は「自民党は今、いろいろメディアでたたかれてる。厳しい戦いだ」と語る。和泉氏には、世耕弘成経産相らが、船坂氏には二階俊博幹事長らが応援に入っている。

 公明党は、5期目を目指す野上純子氏(64)が「女性の視点で命を守る」と、防災対策や福祉政策、子育てや教育などについて、有権者への呼びかけを強めている。野上氏は過去4回、トップ当選を続けている。公明党が小池新党と連携したため優勢か。

 共産党は、2期目を狙う和泉尚美氏(55)が「くらし・福祉を都政の真ん中に」として、認可保育園の増設や、高過ぎる国民健康保険料対策などを訴えている。 (報道部・海野慎介)

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