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【ぴいぷる】正恩氏よ、手紙を見たか…国連で北朝鮮の人権を調査するマルズキ・ダルスマン氏 取り組み評価され叙勲「拉致家族の苦痛と苦しみを厳粛に再確認」 (1/3ページ)

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長にとって、最も憎むべき人間の一人だろう。国連の北朝鮮人権状況特別報告者として、日本人を含む外国人拉致や強制収容所など人権侵害を調べ、正恩氏ら関係者の責任追及を国際社会に促してきたからだ。

 その証拠に、朝鮮中央通信は2015年2月、次のような外務省報道官の話を伝えた。

 《わが軍隊と人民が絶対的に信頼し、仰ぎ慕うわれわれの最高首脳部の尊厳についてでまかせにしゃべっている彼の妄動は、手のひらで陽光を覆ってみようとする愚かで笑止千万な行為であり、天罰を受けてしかるべき不作法極まりない行為である》

 正恩氏ら指導部の交代について、インタビューで言及したことに対する反応だった。自国に都合の悪い人間を口汚く非難することで知られている朝鮮中央通信が伝えた談話は、北朝鮮と本気で戦ってきたことの何よりの証しである。

 10年に2代目の特別報告者に就任し、人権侵害解決に取り組んできた。日本にも何度も足を伸ばし、拉致被害者家族らから聞き取りを行った。

 これまでの取り組みが評価され、今年春の叙勲で旭日重光章を受けた。その受章を記念し、東京都内で講演会が開かれた。その冒頭の言葉が印象に残った。

 「このような評価をいただくに値するものかどうか、自問しているところでもあります。受章する中で気がついたのは、これは日本人または他の国々の拉致被害者とご家族の苦痛と苦しみを厳粛に再確認すること、そのものであると思い至りました」

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