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《zak女の雄叫び お題は「縁」》麻生派急拡大の背景に人の縁あり (1/2ページ)

 近い将来、自民党内で大きな地殻変動が起こるかもしれない。その“主役”は麻生太郎副総裁兼財務相だ。

 麻生氏が率いる麻生派(為公会、44人)と、山東昭子元参院副議長がトップの山東派(番長政策研究所、11人)が両派閥を解消し、近く新派閥を結成する意向を固めた。さらに、谷垣禎一前幹事長が顧問をつとめる有隣会(中核グループ約10人)から離脱した佐藤勉衆院議院運営委員長らが12日に新たに立ち上げた佐藤派(天元会、同日現在6人、無所属議員除く)と合流する。麻生派は所属議員60人超となり、一気に党内第2派閥に躍り出る。

 麻生派と山東派の合流は、古い「縁」から始まった。山東派はもともと自民党の重鎮だった河本敏夫が率いた河本派をルーツに持つ。一方、麻生派に所属する複数の議員も家系をたどると河本派と縁が深い。「同じ臭いを持つ」(麻生氏周辺)派閥が勉強会を始めて開いたのは2012年5月。その後、両派閥の合流話が浮上するも、派閥の歴史や思惑のズレから実現には至らず今日に至った。それが来週、15日に麻生氏、山東氏、佐藤氏が会談し、3派合流を発表する予定で、“長い春”に終止符が打たれるもようだ。

 麻生氏は吉田茂元首相を祖父に持ち、自身も首相を経験するなど、日本の保守政治家の代表格だ。ただ、首相在職中にリーマン・ショックに伴う経済の大失速と野党転落を招いた点で評価は決して高くなかった。財務相としても消費税増税を2度延期するなど、「財政規律といいながら最後は必ず安倍晋三首相の言いなり」(経済官庁幹部)という声も聞かれる。麻生派が長い間、十数人規模だったのも、党内での麻生氏の影響力がそれほど大きくなかったからかもしれない。

 ところが、である。今年に入ってからの麻生氏の動きはすさまじい。首相と気脈を通じ、盟友といわれる麻生氏が今、まさに政局のど真ん中にいるのだ。

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